東京・新宿駅の西口に位置する思い出横丁は、ノスタルジックな情景が残る、古き良き飲屋街。そのルーツは、戦後直後に焼け野原にできた露天商のマーケットです。戸板で区切られた露天商は当時、物資の確保に困っていた住民の支えになりました。また、統制品が厳しく取り締まられていた中、統制品以外で人気の牛や豚を扱う「もつ焼き屋」が立ち並んだことが、今の街の形成に影響しています。
現在は、もつ焼き屋・焼き鳥屋を中心とした約60店舗の飲食店やチケットショップなど合わせて約80店舗が、630坪ほどの土地にひしめき、街の賑わいを支え、外国人観光客にも人気のスポットとなっています。